レザーケアキット取り扱い説明書

■革製のジャケット・コート/ハンドバッグ・カバン/クツ・パンプス・ブーツ/ソファ・チェア/スポーツバッグ・シューズ/ツナギ・ブーツなどにご使用いただけます。

●適用する革の種類/牛革・山羊・羊・馬革・ポニー・オーストリッチなど

●適用する革の仕上げ方法/アニリン仕上げ・セミアニリン仕上げ・顔料仕上げなど

※パール仕上げ・※メタリック仕上げ・※エナメル仕上げ

●適用しない革の仕上げ方法/ヌバック・スエードなどの起毛素材・爬虫類など

※ご注意

パール・メタリック・エナメルなどの特殊仕上げの場合、ソフトクリーナーはご使用いただけますが、プロテクションクリームはツヤがおさえられるため使用できません。万一使用してしまった場合、乾燥前ならソフトクリーナーで洗浄します。乾燥後であれば、やさしく乾拭きすることにより、ある程度のツヤは復元します。

ヌメ革の場合、プロテクションクリームはご使用いただけますが、ソフトクリーナーはご使用いただけません。(ただし、プロテクションクリームにて保護されたヌメ革は、ご使用いただけます)

レザーケアキット説明画像

レザーソフトクリーナー

レザーソフトクリーナーは、革製品についた水溶性のシミや日常の使用で発生した汚れを、泡で浮かせて除去します。アルコールや軽油などの溶剤が含まれていない水溶性のクリーナーのため、革にやさしく、表面加工にダメージを与えることなく洗浄効果を発揮します。また、嫌な生活臭やタバコの臭いを消臭する効果もあります。

レザーケアキット取扱説明 レザーケアキット取扱説明

レザープロテクションクリーム

レザープロテクションクリームは、革に必要な栄養を与え、革の内側に「バリア」のように通気性の高い保護膜を形成し、蓄積する汚れの浸透を防ぎます。保護膜は撥水・撥油効果があり、汗や皮脂などの浸透を防ぎます。また、汚れを付着しにくくさせ、付着しても取りやすくなり、革が傷むのを抑えます。環境にも人にもやさしい水性の保護剤のため、安心してご使用いただけます。

レザーケアキット取扱説明 レザーケアキット取扱説明

ビフォーケア

美しさを永く保つ秘訣は汚れる前のプロテクト(保革)

ープロテクトをしないとー

レザーケアキット説明

ー内側からプロテクトをかけるー

レザーケアキット説明

ー油・汗・汚れをブロックー

レザーケアキット説明

お手入れする前に、必ずお読みください

まず、革の状態チェックを行う必要があります

革は、人の肌と同様に大変デリケートです。特に今まで何もお手入れされていなかったもの、あるいは間違ったお手入れをされたものは、革の表面を保護する保護層がなくなってしまっていたり、目に見えない傷やダメージが生じている可能性があります。そこで正常にお手入れができるかを確認する必要があります。必ず下記の状態チェックをおこなってから、お手入れを実施してください。

革の状態をチェック

■確認方法
1. クリーナーを清潔で柔らかい白地の布切れにしみ込ませる。
2. その布切れで革の表面を強く数回擦ります。この時、必ず革製品の目立たない部分でおこなってください。
3. 布切れに革の色が付かないことを確認し、お手入れを実施してください。

状態チェックイメージ

※万が一、布切れに色がついた場合は、純粋な水であっても色落ちの問題が生じる可能性があります。この場合はご使用を避けて、ユニタスファーイースト株式会社にご相談ください。

   

お手入れ工程

今までお手入れされていない、またはご使用中の革製品は必ずSTEP1からおこなってください。

■STEP1
レザーソフトクリーナーの容器をよく振り混ぜます。付属のクリーナー用スポンジにレザーソフトクリーナーをしみ込ませ、泡が充分出るまでスポンジをよく揉みます。一度に行う作業範囲は、30cm四方程度を目安として行ってください。

レザーケアキットお手入れ工程

■STEP2
汚れの箇所に直接スポンジをあて、円を描くように擦り洗いします。必ずスポンジと革の間に泡が発生した状態で擦り洗いしてください。泡がない状態で作業を続けると、革を傷つけます。泡立ちが悪くなってきたら、乾燥した清潔な白い布やキッチンペーパーなどでスポンジの汚れを拭き取り、再度クリーナーをしみ込ませて泡立ててから作業してください。

レザーケアキットお手入れ工程

■STEP3
浮かび上がった汚れを、乾く前に清潔で柔らかい白い布で拭き取り自然乾燥させます。乾燥後にまだ汚れが見える場合は、STEP1〜3の作業を繰り返してお手入れしてください。使用後、汚れたクリーナー用スポンジは清潔な水でよく洗い、完全に乾燥させてから保管してください。

レザーケアキットお手入れ工程

新品の場合はSTEP4から行い、革を保護します。

■STEP4
容器をよく振り混ぜます。革の表面が乾燥していることを確認してから、付属のクリーム用タッチアップクロスにレザープロテクションクリームを付け、表面が薄く濡れた感じになるよう均一に革全体を塗布します。

レザーケアキットお手入れ工程

■STEP5
細かい隙間や汚れがたまりやすい部分などの塗り残しに注意してまんべんなく塗布し、そのまま自然乾燥させてください。直接、肌や頭髪が頻繁に触れる箇所は、2度塗りをお勧めします。

レザーケアキットお手入れ工程

※レザーソフトクリーナー、レザープロテクションクリームは水で薄めずに原液のままご使用ください。

※メンテナンスする際は必ずホコリを除去してから作業を行ってください。ホコリの除去は革の表面を擦らず、掃除機で吸い取ります。

※レザープロテクションクリームは、塗って自然乾燥させるだけでOKです。

※汚れが落ちない場合は、販売店かユニタスファーイースト株式会社にご相談ください。

 

お手入れQ&A -今までに多かった質問をご紹介します-

質問アイコン

レザーソフトクリーナーをスポンジに付けて揉んでみても、あまり泡立ちませんが?

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ふたつの原因が考えられます。
1.クリーナーの量が少ない場合がありますので、クリーナーを追加して泡立ちを確認してください。
2.クリーナーの有効期限が過ぎていないか確認しましょう。

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 クリーニングの際、泡がすぐに消えてしまいますが?

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革製品の汚れが強い可能性があります。
スポンジの汚れをよく落としてから、少し多めにクリーナーをつけてお手入れしてください。革の表面が傷つきますので、泡のない状態では絶対に擦り洗いをしないでください。

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 レザーソフトクリーナーを使用すると革の色が濃く変色してしまいました!

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これは、革本来の吸水性が強いため生じた状態です。
革の色が変化したのではなく、革がクリーナーを吸収したために起こる現象です。乾いてから革を軽く揉みほぐせば元の色に戻ります。

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 レザーソフトクリーナーでクリーニング後、乾くと革が少し硬くなったように感じますが?

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これは、クリーナーが革に吸収され乾燥したため、一時的に革が収縮した状態なっています。
革をやさしくマッサージするように揉みほぐすと、元の風合いに戻ります。

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革の汚れを落としたあと、汚れの輪ジミが生じてしまいました!

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汚れの部分だけをおていれしたために、革の内部に蓄積された汚れが、周りににじみ出てしまい汚れの輪ジミを生じています。革製品に付いた汚れやシミをお手入れする時は、集中的にその部分だけをお手入れするのではなく周りから汚れの中心に向かってクリーニングしてください。

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汚れの箇所をクリーニングすると線状に、あるいは特定の箇所だけ色が濃いくなりました!また、乾いてから触れてみると、その箇所が他と比べてザラザラしています!(傷が見えます)

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これは、擦り傷や切り傷の中に入り込み、傷を埋めていた汚れが除去されたためです。クリーナーが革の表面を傷つけたわけではありません。革が完全に乾いてからレザープロテクションクリームを塗布することにより、傷の進行速度を抑えることができます。

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レザープロテクションクリームを塗布すると、タッチアップクロスに革の色が付着してしまいました!

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特殊仕上げされた革の場合、革の染料色が布に付着することがあります。塗布した箇所が完全に乾燥してから確認してください。色が薄くなっていなければ問題はありません。その場合、塗布しないよりもレザープロテクションクリームを塗布する方が、その後の色落ちや汚れ防止の効果があります。

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レザープロテクションクリームを塗布すると、革のツヤがなくなってしまいました!

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革本来の吸収性が大変強い場合、塗布したレザープロテクションクリームを革が吸収して、一時的にツヤがなくなったように見えますが、レザープロテクションクリームを塗布後、完全に乾かしてから清潔で柔らかい乾燥した布で、やさしく乾拭きすることによりツヤが戻ります。

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ヌメ革にレザープロテクションクリームを使用しても問題ありませんか?

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問題なく使用できます。ただし、新品時から塗布することをお勧めします。塗布すると、若干色が濃く仕上がりますが、ヌメ革本来の質感や風合いは損なわれることなく、色落ちや汚れ防止効果もあります。

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レザーソフトクリーナーで全ての汚れが落ちますか?

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レザーソフトクリーナーは、日常生活の汚れには対応していますが、数週間以上経った汚れなどには別売りの「ストロングクリーナー」や「ラピッドクリーナーS」をご使用ください。また、ボールペンのインクや口紅が付着した場合、別売りの「インクアウェイ」が効果的です。
詳しくはユニタスファーイースト株式会社にお問合せください

質問アイコン

ペットの毛に革の色が移ってしまいました!

質問アイコン

ペットが、毛づくろいの時に唾液を体毛に付けたまま革製品に触れ、塗料が唾液で溶けてペットに付着したためです。ペットの唾液や体液はその他の化学薬品や油脂物と同様、革製品の色落ちの原因となります。またひっかき傷を付ける恐れもありますので、カバーをするなどペットが直接革製品に触れないよう工夫をしてください。

革製品を永く、美しくたもつために

熱湯からの距離を少なくとも1m以上離して革製品を置いてください。暖房器具または熱風口付近に長く置くと、革の過剰乾燥、ひび割れ、硬化が生じる場合があります。

革製品を永く、美しく保つために

直射日光や強い紫外線が、革製品の色あせの原因になりますので、陽の当たる場所に置くことを避けてください。特に日光に敏感です。窓の近くや天窓の下には、革製品を置かないでください。

革製品を永く、美しく保つために

ペットが鋭い爪でひっかき傷を付ける恐れがありますので、ペットが革製品に這い上がらないようご注意ください。また、ペットの体液や唾液は、その他の化学薬品や油脂物と同様、革製品の色落ちなどの原因となります。

革製品を永く、美しく保つために

革製品の近くで、塗料などの化学製品・マニュキア・シンナー・除光液・家庭用洗剤などは使用しないでください。やむを得ず使用する場合は、事前に革製品にカバーをされるようお勧めします。同様に科学雑巾など、油性成分および薬剤を含有するメンテナンス製品は、革の表面に害を与えますので、ご使用を避けてください。

革製品を永く、美しく保つために

お部屋の掃除をされる時に、革製品表面のホコリも掃除機で吸い取ってください。(その際、掃除機に付属の柔らかいブラシをご使用になると便利です)その後、少量のレザーソフトクリーナーを清潔で柔らかい白い布に湿らせ、お手入れしてください。このお手入れで、革製品のホコリを取り除くことができ、ホコリは革の内部まで浸透できません。特にアレルギー体質の方にお勧めいたします。

革製品を永く、美しく保つために

新品時にビフォーケアを行えば、革製品の寿命がのびます。革の表面にレザープロテクションクリームを塗布すると、シミに耐え、一般的な汚れを予防します。アーム、座席、背もたれや鞄の持ち手など、使用頻度の高い部分は頻繁にお手入れしてください。

革製品を永く、美しく保つために

基準として年に2〜3回程度は、レザーソフトクリーナーを使って革製品を隅々までクリーニングし、徐々に残留する人体の汗や油脂分および、汚れを取り除いてください。そして、レザープロテクションクリームで保護すれば、防汚効果だけでなく美しい外観を保ちます。頻繁に使用されている革製品の場合は、さらにこまめなお手入れをされることをお勧めします。

革製品を永く、美しく保つために

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